WOODCRAFT 森の工房

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森のいのちに触れる
森のいのちに触れる
 木には温もりがあるといわれます。
 木の持つ木目、色、質感などは私達の感性に
違和感なくとけ込み、不思議な安らぎを与えて
くれるようにすら感じます。
それが「温かい」という温度になるのでしょう。
 他の素材にはない温もり。
 それは幾百年もの時間を、深い森の中で生き
続けた「いのち」が私達に与えてくれるものです。
 木のものを作る仕事はその「森のいのち」を伝える仕事だと思っています。
 もし気に入っていただけたら、森の幾百年かの時間に思いを巡らしてみて下さい。
 あなたの心に「もの」以上の「何か」を伝えることができたらとてもうれしく思います。

よく使われる広葉樹の種類
【シナ】
シナノキ科 比重0.48
材色/淡い黄白色〜淡い褐色
シナベニアでよく知られ合板に多用されている。白くて柔らかく木目の目立たない滑らかな肌をしている。

【カツラ】
桂/カツラ科 比重0.49
材色/黄白色〜褐色
大木になりやすくあちこちに有名な木があります。材は軽軟ですが肌が緻密で彫刻材に使われます。

【クリ】
栗/ブナ科 比重0.55
材色/灰白色〜淡い褐色
よく知られるクリの木です。硬く粘りがあり、力強い木目が特徴です。水に強く耐久性に優れています。

【オニグルミ】
鬼胡桃/クルミ科 比重0.51
材色/くすんだ淡い褐色〜黄褐色
実を食用にする一般的なクルミです。肌目は粗いのですが独特の光沢と香りがあります。

【センノキ】
栓/ウコギ科 比重0.50
材色/淡い灰白色〜淡い灰褐色
ハリギリとも呼ばれます。材は白く光沢があり、木目も美しく家具材として多用され、ケヤキの代用品としても使われます。

【キハダ】
黄肌/ミカン科 比重0.45
材色/緑色を帯びた黄褐色
皮を剥ぐと黄色い甘皮があり、薬や染料として使われます。材は緑色を帯びた特の色をしており、軽軟で狂いにくい性質です。

【ホオノキ】
朴/モクレン科 比重0.48
材色/灰緑色
一般的な木では一番大きな葉を持つ木です。古くから料理を包む用途などに使われています。材は緑がかった緻密な肌をしています。彫刻の材料としてよく使われます。

【サワグルミ】
沢胡桃/クルミ科 比重0.34
材色/淡い黄白色
小さな実のなるクルミです。材は白くきれいですが、軽軟で肌は粗く用途は限られます。
葉
【ヤチダモ】
モクセイ科 比重0.65
材色/淡い黄白色〜淡い灰褐色
家具や建具に多用される木です。木目が美しくはっきりしています。

【イタヤカエデ】
板屋楓/カエデ科 比重0.57
材色/桃灰色〜淡い桃褐色
秋に美しく黄葉する木です。硬く粘りがあり、独特の光沢があります。きれいな杢目の出ることも多く、楽器にも使われます。

【ヤマザクラ】
山桜/バラ科 比重0.60
材色/褐色
一般的な桜よりも一週間くらい遅く開花します。赤みを帯びた材色で硬く緻密です。独特の香りがあり、薫煙材として最高です。

【ブナ】
ブナ科 比重0.63
材色/淡い褐色
北日本の原生林を代表する木です。材は白くて硬く質感も良く、木目が目立たず表情が穏やかで家具、玩具などに多用されています。

【カバ】
樺/カバノキ科 比重0.69
材色/白〜淡い桃灰色〜褐色
マカバ、ウダイカンバとも呼ばれます。シラカバやダケカンバも近い種類。材は硬く独特の光沢があります。

【トチノキ】
橡/トチノキ科 比重0.53
材色/黄白色〜黄褐色
大きな葉が特徴で、大きな栗のような実をつけ食用にします。材は白くて柔らかく、絹糸状の光沢があります。

【エンジュ】
槐/マメ科 比重0.74
材色/暗褐色
街路樹などに植えられることも多い木です。材はきれいな褐色で木目も美しく光沢もあります。床柱などに使われます。

【ミズナラ】
水楢/ブナ科 比重0.67
材色/緑色を帯びた黄褐色
よく知られるどんぐりの木です。硬くて質感も良く、木目も美しいので家具などに多用されています。
葉

木のはなし

木の色
 木は種類によってそれぞれの独特の色を持っています。
 丸太の中心の方を心材、周辺部を辺材といいますが、独特の色は心材の方に現れます。辺材はどの種類でも一様に白っぽく特徴はありません。
 鮮やかな黄色のウルシ、暗い緑色のホオ、明るい茶色のセンやナラ、赤っぽい茶色のサクラ、焦げ茶色のエンジュやクルミなど言葉では言い表せない微妙な色合いをそれぞれが持っています。
 海外の木には鮮やかな赤いものや黒いものもあります。
 どれもが目にやさしいアースカラーであるのは、言うまでもありません。
針葉樹と広葉樹
 木は大別して針葉樹と広葉樹に分けられます。
 針葉樹は松や杉等の、基本的に文字どおり針のような葉を持つ木です。
 世界各地にたくさんの種類がありますが、樹形は似通っています。まっすぐに天に向かって伸びる特性を持っています。材質的には比較的柔らかく加工し安いのも特徴です。狂いも少なく、長い材料が取れるので建築材として多用されます。
 広葉樹はもちろん広い葉を持つ木で、ブナやナラ、トチ、クリ、などたくさんの種類があります。横に広がるように枝を延ばしますが、樹形は実に様々です。材質的には比較的硬いものが多く、質感も良いので家具や工芸品に使用されます。
 ご存知の方も多いと思いますが、銀杏という木は広い葉をつけるのですが、分類上は針葉樹に近いという変わった木です。
環孔材と散孔材
 広葉樹の分類には環孔材と散孔材という分類の仕方があります。
 ケヤキやナラなどのように見た目に木目がはっきりしていて、よく見ると木目の部分が小さな穴の集合体になっているものを環孔材といいます。逆に木目のはっきりしない表面の滑らかなブナやサクラなどは散孔材と呼ばれます。
 環孔材は大きな家具など力強い感じを与えたり、木目の美しさを強調したいものに使われます。
 散孔材はおもちゃなど、やさしさや滑らかさの必要なものに使われます。

木のものは高いけれど・・・・・・
 広葉樹を素材とする製品には、少なくとも百年以上生きてきた木が森から切り出されて材料になります。大きな木であっても最終的に製品になるのは良くても3分の1以下です。3分の2は製材、乾燥、木取り、かんながけ、・・・と続く工程のなかで、おが屑やかんな屑、端材となってしまいます。
 自然の素材だからこその欠点と、手作業も多いその工程にまつわる経費が製品の値段を押し上げてしまうのです。井戸から汲み上げた石油を原料に、自動機械で製品が作れ、無駄になるものが少ないプラスチックとは比較になるはずも無いのです。
木々

木々  でも考えてみて下さい。木は再生が可能なのです。伐っても植林して管理すれば、また使えるようになるのです。
 石油は木よりも長い、はるかに長い時間をかけて作られたもののはずです。そう遠くない日に無くなってしまう石油が、木より安くてほんとにいいのでしょうか?木が高いというよりも、石油やプラスチックの値段が不当に安いように思えてなりません。
 それに、捨てても腐らず、燃やせば有毒ガスを出すプラスチックと、腐って再び土に還るか、燃やしても木の生きてきた分の二酸化炭素しか出さない木の環境への影響まで考えれば、値段だけで比較できるのでしょうか?
 何が何でも木が優れているなどというつもりはありません。プラスチックにはプラスチックの良さ、木には木の良さがあります。けれども、たとえ値段に開きはあっても、比べるだけの価値はあると思うのです。
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